楽天証券の米国株手数料を実際に計算する——0.495%・上限22ドル・SEC Fee・為替25銭で、1,000ドルの往復はいくらかかるか
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「往復で約1.3%」の中身
このサイトでは「円貨決済の往復コストは約1.3%」と何度か書いてきました。この記事では、その内訳を公式の数値だけで計算します。
よくあるつまずき 「手数料0.495%」だけを見て往復1%と思っていると、為替の25銭×2とSEC Feeを見落とします。短期売買を繰り返す人ほど、この差が積み上がります。
楽天証券の米国株にかかるコスト(公式)
| コスト | 内容 | かかるタイミング |
|---|---|---|
| 取引手数料 | 約定代金×0.495%(税込)、最低0ドル、上限22ドル | 買い・売り両方 |
| SEC Fee | 約定代金×0.0000206ドル(100万ドルあたり20.60ドル、2026年4月4日以降) | 売りのみ |
| 為替(円貨決済) | 1米ドルあたり25銭 | 買い・売り両方 |
| 為替(外貨決済) | 0円(リアルタイム為替取引でドルを用意) | — |
取引手数料の区分
| 約定代金 | 手数料 |
|---|---|
| 2.22ドル以下 | 0ドル |
| 2.23〜4,444.44ドル | 約定代金×0.495% |
| 4,444.45ドル以上 | 22ドル(定額) |
SEC Feeの現在の料率
SEC(米国証券取引委員会)は2026年2月27日に、2026年4月4日から100万ドルあたり20.60ドルとする料率を公表しました。それ以前の期間は0ドルでした。料率は年度ごとに見直されます。楽天証券のページでも「約定代金×0.0000206米ドル、受渡時に売却代金から控除」と案内されています。
計算例:1,000ドル買い→1,100ドル売り(1ドル150円・円貨決済)
買い
- 約定代金:1,000ドル
- 取引手数料:1,000×0.495%=4.95ドル
- 為替:1,000ドル×(150円+0.25円)=150,250円(為替コスト分 250円)
売り
- 約定代金:1,100ドル
- 取引手数料:1,100×0.495%=5.445ドル
- SEC Fee:1,100×0.0000206=0.023ドル
- 為替:1,100ドル×(150円−0.25円)=164,725円(為替コスト分 275円)
合計
| 項目 | ドル | 円換算(150円) |
|---|---|---|
| 取引手数料(買い) | 4.95 | 743円 |
| 取引手数料(売り) | 5.445 | 817円 |
| SEC Fee | 0.023 | 3円 |
| 為替(買い) | — | 250円 |
| 為替(売り) | — | 275円 |
| 合計 | 約2,090円 |
利益は100ドル=15,000円。コストは約2,090円で利益の約14%。往復のコスト率は約定代金ベースで約1.3%(手数料0.99%+為替0.33%+SEC Fee 0.002%)です。
補足 SEC Feeは「100万ドルあたり20.60ドル」=0.002%なので、個人の売買ではほぼ無視できる大きさです。効いているのは取引手数料と為替の方です。
外貨決済にすると
同じ取引を外貨決済で行うと、為替の250円+275円がなくなり、合計は約1,563円(手数料10.4ドル+SEC Fee)。往復1.0%です。ただし、リアルタイム為替取引でドルを用意する手間と、買レート・売レートの差は残ります。
大きい金額ではどうなるか
| 約定代金 | 買い手数料 | 売り手数料 | 往復の手数料率 |
|---|---|---|---|
| 500ドル | 2.48ドル | 2.48ドル | 0.99% |
| 2,000ドル | 9.90ドル | 9.90ドル | 0.99% |
| 4,444.45ドル | 22ドル | 22ドル | 0.99% |
| 10,000ドル | 22ドル | 22ドル | 0.44% |
| 50,000ドル | 22ドル | 22ドル | 0.09% |
上限22ドルがあるため、約定代金が大きいほど手数料率は下がります。逆に数百ドル〜4,000ドル台の売買では常に0.495%が丸ごとかかります。
コストを下げる型 1. 短期で回すなら外貨決済(為替の往復0.5円/ドルを消す) 2. 売買回数を減らす。1回の往復で約1.3%(円貨)〜1.0%(外貨) 3. 1回の約定代金を4,444.45ドル以上にできるなら、手数料率は下がり続ける 4. NISA口座なら取引手数料は無料(為替25銭は残る)
まとめ
- 取引手数料0.495%、最低0・上限22ドル。2.22ドル以下無料、4,444.45ドル以上は定額
- SEC Feeは売却時のみ、100万ドルあたり20.60ドル(2026年4月4日〜)。無視できる大きさ
- 円貨決済の為替25銭が往復で効く。1,000ドルの往復で約525円
- 1,000ドル→1,100ドルの往復コストは約2,090円(利益の約14%)
出典を見る(4件)
- 楽天証券「米国株式 手数料」(取引手数料・SEC Fee・為替) — https://www.rakuten-sec.co.jp/web/us/stock/commission.html
- 楽天証券「為替取引の手数料」 — https://www.rakuten-sec.co.jp/web/currency/forex/commission.html
- SEC「Fee Rate Advisory #2 for Fiscal Year 2026」 — https://www.sec.gov/rules-regulations/fee-rate-advisories/2026-2
- FINRA Information Notice(2026年3月17日) — https://www.finra.org/rules-guidance/notices/information-notice-20260317
よくある質問
手数料が0ドルになるのはどんなとき?
約定代金が2.22米ドル以下のときです。0.495%をかけても0.01ドル未満になるため無料になります。
上限22ドルはいくらから?
約定代金4,444.45米ドル以上です。4,444.45×0.495%≒22.00ドルなので、それ以上は22ドル定額になります。
SEC Feeとは?
米国証券取引委員会(SEC)が売却代金に課す手数料です。2026年4月4日以降は100万ドルあたり20.60ドル(それ以前の期間は0ドル)。受渡時に売却代金から差し引かれます。